私は毎日暇なので、老人ホームの窓から外を眺めている。老人ホームは、東京の郊外の街中にあるが、いろいろな鳥を見ることができる。カラス、ハト、スズメ、ヒヨドリ、などなど。
鳥を見ていると、空を飛べるのはすごいことだと思う。空を飛べない動物の姿を見ることはまずないからだ。ネズミ、モグラ、トカゲなどもいると思うのだけれど、人間が怖いから、隠れていて見ることができない。鳥は空を飛べるから、人間の住む街でも生きていける。
「空を飛ぶ鳥のように自由に生きる」という歌詞の歌がある。大昔、大学に勤めていたころ、若い人たちが、会合で歌っていた。
万葉集には、「世の中を憂しとやさしと思えども飛び立ちかねつ鳥にしあらねば」という和歌がある。
人間は、昔から、空を飛ぶことに、あこがれを抱いていて、鳥をうらやましく思った。今でも、飛行機のパイロットをかっこいいと思う人が多い。
天の声「あんたがかっこいいと思うのはキャビン・アテンダントだろう」