今年も残りわずかになった。いわゆる年の瀬である。
 ラジオから、ベートーベンの第九交響曲が流れている。毎年のことだ。なぜ年の瀬に第九なのか、私にはわからない。ベートーベンの「最後の」交響曲だからなのか? もしも、ベートーベンが第十交響曲が作曲していたら、年の暮れには「第十」が流れていたのかなあ。
 芭蕉は、次の句を詠んでいる。
         年暮ぬ笠きて草鞋はきながら
 芭蕉翁は忙しそう・・・
 芭蕉だけでない。年の瀬には、人々は、忙しくあわただし日を送っている。でも、私は、いつもと変りない。暇だ。仕事をしていないから、仕事納めもしないし。
 としのせ(年の瀬)が年の瀬らしくないのは、としのせい(年のせい)・・・ 
 天の声「今年も駄洒落で終わるのか」