息子夫婦は私たちが彼らの家の近くの老人ホームに入ることを強く勧めた。そして「入る前によくしらべないと」といった。「半年か一年くらいかけてね。」
そこで私は老人ホームの勉強を始めた。老人ホーム・・・今は格好よく「シニア向けレジデンス」とか呼ぶらしいのだが、いくつかの種類があるらしい。特別養護老人ホーム(いわゆる特養)・・・
これは地方公共団体によるもので安いが、入るのは難しいらしい。一方、サービス付き高齢者住宅とかシニア向け分譲マンションというものもあり、これらは主に民間によるものだそうだ。私たちの場合は民間のものだろうけれど、マンションをポンと買う気はしないし、サービス付き高齢者住宅でも借りるかと思った。まあ半年か一年かけて・・・と悠長に構えていたら、息子夫婦が高齢者向け住宅相談センターのパンフレットを見つけてきた。それでは、そのうち相談でもしてみるかと思っていると、息子夫妻が「ちょうどよいのを見つけた!」
話が始まってまだ10日ほどしかたっていないのに。