ラジオのある番組で、紙幣探知犬の活躍を紹介していた。
マネー・ロンダリングのために、現金を国外に持ち出そうという輩がたくさんいるそうだ。それを防ぐために紙幣探知犬が活動している。成田空港が活躍の場だ。
もともとは麻薬探知犬なのだが、それをハンドラーと呼ばれる専門家が、紙幣を探知するように訓練した。イヌはハンドラーが大好き。遊びたい。ハンドラーが遊んでくれるというご褒美を目当てに、紙幣を探すのだそうだ。
イヌはシェパードかラブラドール・レトリバー。大型犬である。大型犬のほうが広い領域を嗅ぎまわることができる。
機械で紙幣を探そうとすると、一個一個しか処理できない。イヌは広い領域を嗅ぎまわって探すので、能率が良い。
キャッシュレスの時代、そして精密機器の発達した時代に、探知犬が紙幣を探すとは、不思議な、そして皮肉な光景に思える。