ヤフーニュースを見ていたら、「シロアリはなぜ木だけ食べて生きていけるのか」という記事を見つけた。確かに、シロアリは、木といっても、枯れた材木を食べて生きている。セルロースだけ食べて生きているように見える。
シロアリだって、「地球上の生物」だから、タンパク質や核酸が存在して、生理機能をはたしているはずだ。タンパク質や核酸は窒素を含む物質である。だから、セルロースだけ食べていては、つくることができない。
カギは、腸内の微生物だそうだ。シロアリの腸内には、細菌と原生生物が住みついている。それらの働きによって、木の中のセルロースを酢酸に変える。それが、栄養とエネルギー源になる。
一方、細菌は空気中の窒素をアンモニアに変え、それからアミノ酸や核酸をつくる。それを原生生物とシロアリが利用する。
このようなことを、日本人の研究者が、ゲノム解析から解明したそうだ。
すごいなあ。ゲノムの解析でこんなことまでわかるんだ。