先日、ラジオを聞いていたら、若者の間で、カップ酒が人気だと言っていた。
カップ酒? コップ酒とは違う。コップ酒なら、昔からある言葉で、小さな杯を用いずに、コップでぐい飲みをすることだ。
カップ酒は、カップ(コップ)に入れて売られている酒のことのようだ。ワンカップ大関が代表的なもの。ワンカップ大関なら私も知っているし、飲んだこともある。
大昔、ワンカップ大関を飲み干して、空のコップを見たら、目盛りがついていて、実験道具のように見えた。まるで、ビーカーみたい。そうだ、ビーカーの代わりに使ってみよう・・・
何しろ、研究費がなくて、実験器具を買うのもままならない。
私はワンカップ大関の空き瓶を研究室に持ち込んで使いだした。それを見た同僚が、今度は街のゴミ箱をあさって、空きコップをたくさん拾ってきた。ちょっとやりすぎだなあと苦笑した。
この話は、前にも書いたことがあると思う。でも、昔の貧乏だがやる気のあったころを懐かしく思い出して、また書いてしまった。
天の声「老いの繰り言だ」