新型コロナウイルス感染を止める切り札はワクチンだという。日本では、ワクチンが足りない。どういう人が、どういう順番で、いつ接種をうけられるのかが、大きな話題になっている。高齢者は、医療従事者の次ということらしい。
老人ホーム「ポムポム川の辺」でも、コロナワクチン接種についての調査があった。どの場所で受けたいかという調査である。ワクチン接種は、ホームにお医者さんたちが来てくれるらしいので、ホームでしたいか、それとも外部の会場でしたいかという調査である。そりゃ、このホームでできるのなら、その方が便利でいい。かみさんも私もそう答えた。
しかし日程は未定だそうだ。介護士さんが繰り返し「いつだかわからない」と言った。
本当は、ワクチン接種なんて、あまりやりたくない。コロナに感染するのはいやだが、副作用がいやだ。
息子夫妻は、医療従事者なので、ワクチン接種を済ませたといった。2度やったそうだ。息子は、やっぱり、接種の後の一日は、熱が出たり、だるかったりしたという。お嫁さんの方はそれほどでもないと言っていた。
私は、出来ることなら、やりたくない。でも、接種しろという圧力は強い。
このコロナ騒ぎで、生化学用語がたびたびニュースに出てくるようになった。私は昔は生化学を大学で講義していて、生化学の用語にはいつも接していたのだが、最近はご無沙汰している。それで、なんとなくなつかしい。
ニュースに出てくる一つは、PCRだ。PCR検査という言葉が、しょっちゅう出てくる。PCRはポリメラーゼ チェイン リアクションの略で、ポリメラーゼは酵素の名前である。
もう一つは、コロナウイルスの変異株を示すのに使うN501YやE484Kの、N,Y,E,Kなどのアルファベットである。これはアミノ酸の略号だ。Nはアスパラギン、Yはチロシン、Eはグルタミン酸、Kはリジンというアミノ酸をあらわしている。
変なところになつかしさを感じるものだ。
天の声「なつかしいなんて、のんきなことを言っている場合じゃない」