ラジオを聴いていたら、子供の声で「お月さまって偉いんだ。だって、『さま』がついているから」と言った。何かのコマーシャルらしい。そうか、「さま」がつくとえらいのか・・・
 「さま」がつくものを考えてみると、「お母さま」「お父さま」など、人間に使うことが多い。人間以外では、お月さま、お日さま、お星さまなど、天体に使う。
 天体は、大昔から人間にとって、手の届かない神秘な存在であり、崇拝の対象だったのだろう。
 台風さまとか、地震さまとか、津波さまとかいわない。これらも、人間がどうすることもできない相手だが、崇拝の対象ではなかったようだ。
 ○○さまといえば、私は、大昔のプロ野球選手の「神さま、仏さま、稲尾さま」を思い出してしまう。西鉄ライオンズの稲尾投手は、鉄腕と呼ばれ、連投に次ぐ連投で、チームを優勝に導き、日本シリーズでも、常勝ジャイアンツをやっつけた。それで、「神さま、仏さま、稲尾さま」と呼ばれた。
 今は、「神さま、仏さま、大谷さま」だ。

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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