私は、若いころから朝型人間だった。大昔、大学で若手の教員として研究に従事していたころは、たいてい8時半に出勤していた。大学の教員や院生・学生には夜型の人が多いので、その時間は研究室は空いている。実験の器具や機器が自由に使える。
 それに朝型の私は、朝が頭が冴えていて、やる気満々。一番重要な実験を始めたい。
 大学院修士課程を終えて、ある大学・研究室の助手になった。そこの教授は、研究室の構成員全員に、8時半にきて、まず部屋の掃除をするように命じた。私は、掃除よりもまず大事な実験をやりたいので、この方針には反発を感じた。おまけに、学生・院生は、講義があるとか言って、朝早くなんか来ない。結局、私のような下っ端の教員が掃除をしなければならなかった。
 これって、パワハラではないかなあ。もちろん、その頃はそんな言葉はなかったし、とにかく、教授が権力を持つ時代だった。
 しかし後年、私が教授になったころは、教授にはパワハラをするパワーが無い時代になっていた。なんだか、損な人生だった。
天の声「あはは・・・」

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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