先日、ラジオに行動遺伝学の専門家の方が出演していた。双生児法といって、一卵性双生児と二卵性双生児を較べて、遺伝や環境の影響を研究しているのだそうだ。
もっとも、親がつくる子の環境にも、親の親からの遺伝の影響があるので、話はそう簡単ではないという。
親から子への遺伝というのも簡単な話ではない。すごくたくさんの因子がある中で、たまたま、ある因子が子に伝わる。まるで、トランプのカードをシャッフルして、抜き出してくるようなものだそうだ。だから兄弟・姉妹の学力は同じにはならないのだろう。
結論はなにかというと、「学力は、遺伝の影響を受けるが、遺伝だけできまるわけではない」というものだった。
もっともだけれど、なんだか歯切れが悪いなと思った。
いまの東大生の親は、裕福で、高学歴が多いという。東大合格のカギは遺伝かな? 環境かな?