毎日が暇な私は、アマゾン・プライムでドラマを楽しんでいる。先日は、紙芝居にまつわるミステリーのドラマを見た。
紙芝居というと、懐かしいような、懐かしくもないような、ちょっと複雑な気持ちだ。
大昔、まだテレビのない頃の話である。紙芝居屋さんは自転車に乗ってやってきた。そうすると、子供たちは、お金を握りしめて走っていく。そして駄菓子を買い、紙芝居を楽しむ。
紙芝居を見に行くのは、10歳以下の小さな子供だ。それから良家の坊ちゃん・嬢ちゃんは行かない。親は紙芝居の中身が下品だとか、駄菓子が不衛生とか言って、子供を行かせない。
私は、紙芝居を見に行ったことがない。と言っても、良家の子供だからではない。紙芝居を見に行く年齢の時は、太平洋戦争が始まったころで、世の中はそんな雰囲気ではなかった。戦後、紙芝居が復活した時には、年長になっていた。
見ていないのに、紙芝居と聞くと、懐かしくなる。不思議なものだ。
天の声「アマゾン・プライムは大人の紙芝居のようなものだ」