小林製薬の紅麹という商品が、有毒物質を含んでいたというので問題になっている。この紅麹は、いろいろな企業がつくるサプリメント（サプリ）の原料になっていて、それらを飲んだ人の中に腎疾患の患者が出た。亡くなった人もいて、事態は深刻である。原因をきちんと調べて欲しい。
健康志向の人が多くなり、サプリは今や大きな市場だそうだ。何しろ、ドラッグストアなどで、気軽・便利に買うことができる。処方箋が必要な医薬品よりずっと楽に手に入る。
サプリの説明書を見ると、効き目が書いてある。しかし、サプリを飲んでも期待どおりの効き目がないこともある。
サプリで、機能性表示食品になっているものは、効果の試験が行われている。多くの場合、サプリと偽薬を被験者に何か月か与えて効果を較べ、「統計学的処理をして、有意の差が出た」ということだ。
だから、「ドラマティックに効く」ということではない。過大な期待をしてはいけない。