花粉症の季節である。私は幸いにして大丈夫だが、かみさんは例年花粉症になる。
今年は、コロナ騒ぎがあって、とてもややこしい。先日、ある店で、くしゃみを連発しているおじいさんがいた。その人は、私に近づいてきた。なんだろうと、ちょっと身構えたら、その人は言った。「私はコロナではない。単なる花粉症なんですよ」
花粉が大量に鼻や目に入ると、免疫反応がおこり、花粉という異物に対してIgE抗体ができる。そして、また花粉が入ってくると、抗体と反応する。その結果、刺激物質が放出されて、かゆみや鼻水がでて、いわゆる花粉症になる。
花粉症は1975年ごろから、日本で急に増えたという。ちょうど、戦後に植えた杉が、花粉を飛ばす樹齢まで大きくなった時期と一致する。それで、杉の植林が原因と考える人が多い。
しかし、他にもいろいろな意見があるらしい。経済が成長して、急に自動車が増えた時期とも一致するので、自動車の排気ガスが原因だという説もある。食生活の変化が原因だという説もある。身の回りがきれいになりすぎたからだという意見もある。環境が清潔になりすぎると、免疫系がおかしくなるというのだ。
むかしはカイチュウなどの寄生虫がたいていの日本人のお腹の中にいた。それが、食べ物などが清潔になって、寄生虫はいなくなった。その時期と花粉症が増えた時期が一致するらしい。なんでも、この説を唱えた先生は、自分でお腹の中に寄生虫を飼って免疫系を整えているという話をきいたことがある。もちろん、本当かどうか私は知らない。
花粉症はほくろの多い人ほどなりにくいという説を言い出した人もいる。顔や首、腕などのほくろの数をしらべると、ほくろのほとんどない人は、花粉症にかかりやすいことがわかったそうだ。その先生によると、川崎病などの難病の原因は花粉にあるという。これも本当かどうか私にはわからない。
天の声「ちゃんと調べてから、書きなさい」