アマゾンプライムで、「日本沈没」というドラマを見た。
原作は、小松左京さんの小説で、1973年に刊行された。当時、大きな話題を呼び、ミリオンセラーになり、映画化にもなったそうだ。
それがリメークされた。2021年製作というから、ごく最近の作品である。
日本列島が海に沈没するというので、大騒ぎになる。無能な政治家、腹黒い政治家、一儲けしようとする企業家、怪しげな学者、正義派の若い官僚などが登場する。
原発の話は出てこない。ドラマ制作者が政府に忖度したのかな。
もちろん、日本列島が海に沈むというのはフィクションだ。しかし、物理的に沈没しなくても、現実に日本は沈没の危機にある。
政治の貧困、経済の低迷、非正規雇用者の増加、経済的格差の増大、少子化、貧しい高齢者の増加などなど、問題をたくさん抱えている。科学技術の分野でも、画期的な技術革新、発明などが生まれず、世界におくれを取っている。
アマゾンプライムで「日本沈没」を見ながら、皮肉なドラマをつくったなあと思った。