近所の公園を散歩していると、どんぐり(団栗)がいっぱい落ちているのを見つけた。誰も拾おうとしない。子供たちもいたが、サッカーのボールをけるのに夢中で、どんぐりには関心がないようだ。昔は、子供たちはどんぐりがあると拾った。真面目で器用な子は、家に持って帰り、独楽や弥次郎兵衛をつくった。わんぱくな子は、もっぱら友達とぶつけあった。
 どんぐりは食べられない。食べるとバカになると言われたりするが、本当かどうかわからない。熊は好んで食べる。山のどんぐりが不作だと、熊は食糧難になって、人里に出てくる。今年はそうなのかな。
 歳時記を見ると、どんぐりの句がいろいろあった。
     どんぐりがあのねあのねとおちてくる    惣邦操子
     淋しいぞどんぐりで夕日撃ってみる     田中徳子
     拾う気になれば団栗いくらでも       柳本津也子
     団栗を踏みつけていく反抗期        小国 要
 どんぐりを見ると、心が和む。秋には欠かせない。
 

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です