10月になって、アマゾン・プライムのドラマのプログラムが随分変わった。長いことやっていた「ブラウン神父」や「ミステリー・イン・パラダイス」、「退職デカの事件簿」などが消えてしまった。ちょっと淋しい。
代わりに、新しい推理ドラマがいろいろ加わった。そこには、さまざまな職業の人が探偵として登場する。例えば、グルメのシェフ、郵便屋、図書館の司書、家具のリフォーム屋など、など。
探偵といえば、昔からシャーロック・ホームズやエルキュール・ポワロのような職業的私立探偵もいれば、ブラウン神父やミス・マープルのような探偵を本業としない、いわゆる素人探偵など様々だったが、今こんなにいろいろな職業の人が、その職業を売り物にして登場するのにはちょっと驚いた。
大昔、推理小説に犯人として様々な人が登場して(きわめつけクリスティーの『アクロイド殺人』)、あと残っているのは「読者が犯人」だけという評論を読んだが、今や探偵も同じ状況だ・・・