私たちは、日常、料理を食べるときには「いただきます」という。私は、日本人は大昔から、この言葉を使っていたと思っていた。お武家様も町人も使っていたと思っていた。ところが違うらしい。
 ラジオで仕入れた知識だが、「いただきます」という言葉は、大正から昭和の初めにできた言葉だそうだ。ラジオの料理番組で、料理をつくってから、試食をする。そのとき、「さあ、いただきましょう」と言ったのが始まりだという。
 民俗学者の柳田国男さんは、著書の中に「いただきます」は、今までになかった表現だと書いているそうである。
 英語には、「いただきます」にあたる決まり文句はない。辞書をひくと、”Shall we start eating ?” と書いてある。
 「いただきます」の時に、手を合わせる人がいる。関東・関西の人はやるが、北海道や東北の人はやらないそうだ。
 

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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