先日、ラジオで、若い女性が「書道が好きだ、楽しい」と言っているのを聞いた。「小学3年からやりだした。動機は字が下手だったから。今は楽しい。精神統一ができるし・・・」
私は書道(昔は習字と言っていた)が大嫌いだった。たくさんある学科の中で、音楽と習字は嫌いだった。なぜかというと、やっぱり字が下手だからだ。字で褒められたことがない。それに、墨をするのも面倒くさい。手が汚れる。
嫌々やるせいもあってか、努力しても上手にならないし、精神統一なんてできない。
それに実利もない。墨をすって筆で字を書く機会はめったにないから、墨と筆の習字よりも、鉛筆やボールペンで書く習字の方が実際の役に立つではないかと思った。
ところが、いまやパソコンの時代になった。墨と筆はおろか、ペンでさえ字を書く必要があまり無くなった。
デジタルの時代も、捨てたものではないと思っている。もっと早く来て欲しかった。
天の声「あんたにしては、珍しいことを言うなあ」