久しぶりに散髪をした。4か月ぶりだった。新型コロナウイルス感染が怖いためもあるし、引っ越してきたので、散髪屋さんがどこにあるかわからなかったせいもある。
散髪屋さん・・・待てよ、今は理髪店というのかな。私が子供の頃は床屋さんといっていたけれど。
散髪屋さんでは、いろいろなサービスをしてくれる。カット、シャンプー、顔そり・・・蒸しタオルをあててくれ、肩をもんでくれ、耳掃除までまでしてくれる。ヘアリキッドのたぐいをたっぷりかけてくれて、香りがいつまでも残る。
これは日本の文化の一つじゃないかと思う。外国のことはよく知らないが、アメリカに留学していた時の経験では、アメリカの散髪屋さんは不愛想で、ただ髪をカットするだけだった。
やがて日本にも、そんな散髪屋さんが増えだした。1000円でカットだけしてくれる店である。私もこのような店に行くようになった。何しろ安くて、速い。10分ですんでしまう。整髪料の香りがついてまわらない。散髪の後、すぐ帰宅して、シャワーをあびればいいだけだ。
さて、「ポムポム川の辺」に入居して、しばらくは散髪に行かずにいた。髪の毛はうすくなってきたのだけれど、それでも耳のあたりがぼうぼうに生えた。うっとおしい。
新しい土地なので、どの散髪屋さんがいいのかわからない。行き当たりばったりで、ある散髪屋さんに入った。
そこでは、カット、シャンプー、顔そりといったサービスごとに、料金が設定されていて、客がサービスを選べるようになっていた。たとえば、カットだけとか、カットとシャンプーとか。
なるほど、合理的である。おまけにシルバー料金というのもあって、得をした気分になった。
かみさんも美容院に行きたがっている。「髪が変だと、認知症におもわれる」と心配している。しかし、なじみのない美容院はハードルがとても高いらしい。どの店がいいのか、アレコレ迷っている。