フランス大使館に勤務している人たちがいちばん好きな日本語は「木漏れ日」だそうだ。枝葉の間から漏れてくる日光のことだが、外国語には、木漏れ日に相当する言葉がないという。
 一応、手持ちの和英辞書を見てみた。”Sunbeams streaming through the leaves of trees” と書いてある。たしかに説明でしかない。
 木漏れ日を愛でる文化が、日本にしかないとすると、それは日本の気候・風土と関係がありそうである。砂漠や草原の地では、木漏れ日なんてない。木々がうっそうと茂る森林地帯でもダメだ。
 木漏れ日を愛でる文化は、皮膚のメラニン生成と関係あるかもしれない。紫外線を受けると、皮膚はそれを防ごうとメラニン色素を合成する。紫外線がなくなると元に戻るはずだが、往々にして元に戻らず、部分的に過剰にメラニンをつくる続ける。そうすると、シミができる。
 日本人はカンカン照りを避ける。皮膚のシミを気にするからだ。木漏れ日がちょうどよい。白人はメラニン合成能力が弱いので、紫外線を気にしない。黒人はシミが出来ても目立たないので、気にしない。
 日本の「木漏れ日文化」の新説かな。
 天の声「珍説だ」

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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