ラジオを聞いていたら、ラフマニノフの音楽が流れてきた。
クラシック音楽に無知な私が、初めてラフマニノフという名前を知ったのは、「七年目の浮気」という映画を見たときだ。
映画の舞台はアメリカのニューヨーク市。ニューヨークの夏は暑い。それで、妻や子供を涼しい田舎で過ごさせて、自分一人は暑いニューヨークで頑張っているお父さんがたくさんいる。
主人公もその一人。そして、今日はなんだかそわそわしている。奥さんのいない隙に、若い女性を家によんだからだ。彼はレコードをあれこれ探し、やがてラフマニノフのレコードを取り出した。「この甘い旋律に酔わせて・・・」
私はこれでラフマニノフという作曲家の存在をはじめて知った。
家に遊びに来る女性を演じたのは、マリリン・モンロー。この映画の中には、地下鉄の風でモンローのスカートがめくり上がる有名なシーンも出てくる。
監督はビリー・ワイルダーで、この映画の他にも、「アパートの鍵貸します」、「昼下がりの情事」など、名作をいくつも作った。とても洗練されたセンスの持ち主で、私は大のファンになった。
天の声「音楽でなくて映画の話か・・・」