先日あるラジオ番組に、在ロシアの日本女性が出演し、ロシアの今の話をした。ウクライナ侵攻から1年経つが、ロシア(モスクワ)の様子は昔と変わらないという。戦争をしているという緊張感はない。もの不足もない。スーパーには昔と変わらずものが並んでいる。戦争が始まって一度は物価が少し上昇したが、今は落ち着いているそうだ。
西欧やアメリカがいろいろ経済制裁を課しているが、あまり効果がないらしい。酒屋さんには、西欧から輸入した酒類がいっぱい置いてあるという。
ロシア人の多くは戦況に関心がない。ウクライナの人の生活はめちゃくちゃになっているし、ロシア人も多くの人が亡くなっているのに、無関心なのだそうだ。日本が太平洋戦争をしている時には、国民は大本営発表に一喜一憂したものだ。国民性の違いかなあ。
日本のメディアがロシアに取材に来て、こんな様子を見ると、あてがはずれてがっかりするという。なかには、スーパーの棚ががらがらなところをとりたいと、棚の中身を移動してくれと注文する人もいるそうだ。
こんな話を聞くと、ロシア人は日本人には理解し難い人たちに思える。不気味でもあるし、ちょっとうらやましくもある。