先日のラジオで現役のテキヤさんが出演していた。テキヤは漢字で書くと「的屋」。辞書を引くといかがわしい品物を売ると書いてある。狙いがあたれば利益を得るところから、的に矢があたることになぞらえたという。でも、その人の話を聞いていると、必ずしもいかがわしいものを売っているわけではないようだ。
神社やお寺で行事があると、境内に露店を出す。見世物などの興行や物売りをする。また露天商の場所割などの世話をするのも仕事だそうだ。映画「男はつらいよ」の寅さんもテキヤの一人。大げさに言うと、日本の文化かなあ。
露店の焼きそば屋もテキヤの商売の一つだ。あれは重労働だと言っていた。そばを焼く鉄板は、80キロもあるという。そして材料のキャベツを切るだけでも大変。果てしない労働だそうだ。でも、そばを焼けば、あたりに香ばしい匂いが流れて、食欲をそそる。
昔は、我が家でも時々昼ご飯に焼きそばをつくった。でも、いまは冷凍食品の焼きそばを買ってきている。チンするだけで食べられる。チャーハンとはまた違う美味しさである。便利な世の中になったなあ。