ルーチンとは、日常のきまりきった手順、つまり日課のことである。
先日、私の友人(もと大学教授で私よりずっと偉かった)からメールが来た。「毎日ぶらぶらしているが、つまらない。なにか気が張るような話題や仕事が欲しい」
私にもその気持ちはわかる。老人になると、ルーチンばかりの毎日だ。朝、きまった時間に起きて、トイレに行き、軽い体操をして、朝ご飯を食べる。食後に薬を飲む人が多い。高血圧の薬とか心臓の薬とか胃腸薬とか・・・私は飲まないけれど。
メールをチェックする。大事なメールはめったに来ないけれど。たまに来るとすぐに返事をだす。
きまったテレビの番組を見る。NHKの朝ドラを見る人が多い。私は見ないけれど。私はきまったラジオ番組を聞く。
天気がよければ散歩をする。コンビニによって買い物をする。
こんなルーチンだけれど、これができるというのは幸せなことだ。先日、私の住む老人ホームで新型コロナウイルスのクラスター感染がおきて、部屋に缶詰め状態になった時には、ルーチンができなかった。その時はルーチンに戻りたいと思った。
でも、また何もない日常に戻ると、なにかサプライズが欲しくなる。人間って欲が深いなあ。
天の声「そのとおりだ」