小京都と呼ばれる街がたくさんある。しかし、小京都の人気は下降気味で、その数は減少傾向にあるという。自分の街の独自性をアピールした方がよいと考える街が増えているそうだ。
小京都のイメージは、昔風の家や街並みが残っている都市である。静かだが、現代的ではない。
この間ラジオで聞いた話では、中国の上海では、上海語を話す人がほとんどいないという。上海語がもはや死語に近い。上海は経済発展をして巨大都市になったが、それと共にみんなが北京語を話すようになってしまった。
経済の発展と引き換えに、土地の言葉は無くなり、首都の言葉を話す人が増える。街並みも現代的になり、古い街並みが消える。逆に言うと、昔からの言葉をしゃべったり、昔の街並みが残っているのは、経済発展が遅れているということになる。
経済発展などしなくてよいから、昔の風情が残っている方がよいという人もあるだろうし、経済発展をしないと若者はいなくなり、街が滅亡してしまうことを恐れる人もいる。本家の京都市でも、昔からの古い地域と経済活動が活発な新興の地域との調和に苦心していると聞いた。
難しい問題だ。
天の声「なんでも難しいですませるな」