旧統一教会が大問題になっている。いろいろなところに入り込んでいたことが、明らかになってきた。
大昔、私が大学に勤めていたころ、ある青年が研究生になりたいと言ってきた。会ってみると、真面目そうな人で、私はOKした。
ところが、数日後、彼を採用するのはやめるようにという電話があった。誰からの電話か、思い出せないが、同僚の先生のひとりだったと思う。「彼は統一教会の信者だ」というのだ。
私は困ってしまった。統一教会がどんなものかはよく知らなかったが、厄介なことは困る。でも、一旦OKしたのに、断るのもむずかしい。理由を説明できない。思想・信条の自由があるからなあ。
結局、その青年を研究生として受け入れた。彼はとてもまじめな勉強家で、1年後には博士課程に進学したいと言い出し、課程に入った。3年後には、立派な論文を書いて学位を取得した。その間、問題を起こすような言動などは全くなかった。
私は、彼を拒否しなかったことはよかったと思っている。でも、統一教会を支持したり援護するつもりは、もちろんない。それに、同僚の先生の言ったことはデマだったのかもしれない。
ということで、自分でもこの件はわからいことばかりだ。いままで忘れていたのだが、統一教会が問題になって思い出した。
天の声「終わりよければすべてよし」