梅雨が開けたというのに、雨の日が多い。
私が入居しているサービス付き高齢者向け住宅「ポムポム川の辺」には、共同の洗濯室があって、洗濯機と乾燥機が5台ずつ設置されている。朝9時になると、部屋が開き、洗濯をしようとする老人たちが、洗濯ものを抱えてやってくる。日によっては、洗濯機の取り合いになることがある。
ある雨の日、一人のおばあさんがつぶやいた。「今日は雨だから、洗濯機は混まない。洗濯に来る人は少ない。」
私はえーと思った。だって、乾燥機があるから、お天気には関係ないはずだ。不思議に思って考えた。
老人たちの脳に、雨の日は洗濯が出来ないと刷り込まれていて、乾燥機があろうとなかろうと、雨が降っていれば洗濯しない可能性が考えられる。
一方、「雨の日は混まない」というのは、あのおばあさんの思い込みで、本当はそんなことはない可能性もある。たとえば、デイサービスがいろいろある日には、洗濯する人が少なくなる。そういう日と雨の日を混同している可能性だ。
いろいろ考えているうちに、きちんと調査しなければ結論は出せないと思った。
そこで調査に乗り出す・・・ことはしなかった。そんなことを調べても、論文を書けるわけでないし・・・
天の声「バカだ」