カニカマは美味しい。もともとはスケソウダラのすり身を使って、カニの身に似せて作ったかまぼこだが、今やカニの偽物から脱却して、独自の食品になった。かみさんは大好きで、出前のスシをとった時、カニカマの握りがあると、僕の分まで食べてしまった。
カニカマの発明には諸説があるそうである。とにかく、およそ50年前に生まれた。そして今や、戦後の食品の3大発明の一つといわれるようになった。ちなみに、3大発明のあと二つは、レトルトカレーと即席めんだそうだ。
みんな、カニカマは本当のカニではないことを承知で食べているのがいい。カニカマが人気があるのは日本だけではない。美食の国フランスでも人気があるそうだ。アメリカでも、中国でも、東南アジアでも人気があるという。
アメリカでは、はじめは「イミテーション・クラブ」とよばれた。しかし今では、「クラブ・スティック」といわれているそうである。
いまのようなカニカマが出来るまでには、きっとすごい努力があったに違いない。トライアル・アンド・エラーを繰り返してできたものだろう。
カニのほかにも、ウナギのかば焼きとかイクラとか、高級食材のイミテーション食品はいろいろある。これらも食文化だ。日本人が得意そうな分野で、今後のさらなる発展に期待しよう。そしてコラーゲンも材料として、かかわっていくと思う。