ニュースを見たり聞いたりしていると、「ギネスブックによると」とか「ギネスブックに登録された」とかいう言葉がよく出てくる。たとえば先日のこと、8キロもある大きなジャガイモが採れたので、ギネスブックに世界一大きいジャガイモとして申請しようとした人がいた。DNA鑑定を求められて、DNAを調べたら、ジャガイモではなくて、ハヤトウリだったとわかり、登録に失敗したとニュースで聞いた。
ギネスブックは、多種多様な世界一の記録集である。1956年以後、毎年発行されている。
ギネスはイギリスのビール会社である。パブで雑学を語る人のために出版をはじめたという。たしかに、雑談する時の話のネタになる。面白いことを考えついたものだ。
世界一に認定されることにどのくらい価値があるかは、意見がいろいろあるだろうけれど、これも文化事業の一種だろう。
いま、日本の会社は、儲けるとみんな内部留保してしまい、お金を使わないといわれている。バブルの頃はそうではなかった。世界の有名な絵画を買い集めた会社があったりした。ところが、今は臆病になったのか、儲けたお金はため込み、将来に備えているという話である。
バブルの時のようにはしゃぐ必要はないけれど、もっと文化事業に使って欲しい。そうしないと、日本はますます地盤沈下して、文化的に貧しい国になってしまう。