老老介護という言葉をよく耳にする。高齢者が高齢者の介護を在宅ですることで、夫婦の場合もあるし、親と子供の場合もある。その子供も高齢化している場合が多くなってきた。
ところが、今は老老介護では済まされなくなって、認認介護の時代が来たという。親が100歳近くなると、子供は70歳かそれ以上。親はもちろん、子にも認知症の恐れが出てくる。
そうなるとどうなるか。たいていの場合、家にこもってしまう。近所の人との交流が無くなる。
自分が認知症であることを認めない。いや、認めたがらない。介護の申請をしない。特に男性はそうだという。
その結果、火の元の注意をせず火事を起こす危険がある。食事を適切に取っていない心配もある。食事は自分でつくらずカップ麺などで済ませることが多く、栄養面で偏る可能性がある。掃除やかたずけをしないからゴミ屋敷状態になってしまう。
薬を飲むのを忘れる。あるいは薬をなくしてしまう。それで体調を崩す心配が出てくる。
犯罪に巻き込まれる可能性もある。特に老人を狙った詐欺が多い。
ドメスティック・バイオレンスの可能性も出てくるそうだ。あるいは同居者に全く関心が無くなる場合もある。
私ども夫婦は、今のところはサービス付き高齢者向け住宅に入っている。しかし家賃が高い。年金だけでは払えない。そこで預金を食いつぶしているが、預金が尽きれば出て行かなければならない。そうすると認認介護になってしまいそうである。
すごく暗い話になってしまった。明るくしよう・・・ニンニンといえば、忍者ハットリくんだ。ニンニン!
天の声「そんなことで明るくはならない」