先日行われた大学入学共通テストでのカンニングが話題になっている。ミステリーファンとしては、どんなことをしたのか興味がある。また、大学の元教員としては、厄介なことがおきたなと思う。
報道によると、受験生がスマホのようなもので、世界史の試験中に、問題用紙を撮影して外部にいる大学生に送り、解答を求めたらしい。いまは機器が発達していて、スマホだけでなく、メガネや腕時計などに撮影機能が付いたものもあるというから、すごい世の中になったものだ。
これと似た試験のカンニング行為を、映画で見たことがある。韓国の映画だったと思う。映画が現実になってきたのだ。
この受験生は、昨年から準備をしてきたという。勉強よりもカンニングに時間とエネルギーをかけた。それで愉快犯かもしれないと思ったけれど、そうではないらしい。
大学の元教員としては、これは厄介なことだ。入学試験、特に共通テストには、すごく神経を使う。なにかあったら、大変だ。そこの大学だけではすまされない。影響がすごく大きい。
私は現役の頃、入試の実行委員長をやらされたことがあるが、実にいやな仕事だった。いまは、それに加えて新型コロナウイルス感染の対策もある。ますます大変だ。
受験生の皆さん、不正行為はやめましょう。
天の声「受験生はこのブログなんか見ない」