私は、いま柿の種とピーナッツの入った小さな袋、いわゆる「柿ピー」を食べている。私は大好きだ。いま食べているのは、亀田製菓の製品。面白いことに、袋には、「柿の種」とも「柿ピー」なんて書いてない。”The No1 Rice Snack in Japan”と書いてある。Kakinotaneも Kakipiiも、まだ世界には通用しないらしい。残念である。
 柿ピーが生まれたきっかけについては、諸説があるらしい。説の一つは、帝国ホテルのバーで、日本らしさを出すために、ピーナッツに柿の種を混ぜて見たのが始まりだという。そうならば、ずいぶん高級なところからスタートしている。
 別の説は、亀田製菓の創業者の奥さんが、店番をしているときに、思い付きで、柿の種とピーナッツを混ぜて食べてみたのが始まりという説である。これなら庶民的なにおいがする。
 柿の種とピーナッツが、絶妙のバランスで混ぜてあるところが、このお菓子のミソだろう。柿の種が多すぎても、ピーナッツが多すぎてもいけない。いまは、柿の種とピーナッツの比は7:3だそうだ。この比は、2020年に決められたもので、その前は6:4だったそうである。国民投票の結果決めたというけれど、ちょっと大げさだなあ。
 比率が大事なものは、柿の種とピ-ナッツの他にもいろいろある。弁当のご飯とおかず、与党と野党、焼酎とお湯・・・
 ああ、柿ピーは食べ出したら、止まらない。

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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