ジェネリック医薬品は、新薬の特許が切れた後に、他の製薬会社が同じ成分を配合して安く販売する医薬品である。欧米では、ジェネリックが、数量で市場の半数に達しているそうだが、日本ではもっと低い。医療費削減のために、政府はジェネリックの導入の後押しをしている。
もっとも、ジェネリックはダメだという意見もある。成分の配合が微妙に違うし、トラブルがあった時の補償にも問題があるという。しかし、安いのは魅力だ。
そのジェネリックが、品薄状態にあるそうだ。血圧降下薬、てんかん発作の薬、アレルギーの薬、骨粗しょう症の薬などが足りない。どれも、需要の大きい、重要な薬である。
なぜ足りないかというといろいろな理由があるようだ。まず、メーカーに不祥事が続いて、生産が落ちた。そういえば、水虫の薬に睡眠導入剤が混入した事件があった。
原薬の輸入が、十分でない。主に、インドや中国から輸入しているのだが、ここにもコロナの影響が出ている。
ジェネリックが不足すると、先発の薬にもどるしかない。しかし、高くつく。それにジェネリックに慣れた人は、かえって嫌がるという。微妙に配合が違うらしい。
ジェネリックを製造販売している会社は、安くすることに集中して、生産設備の整備などに投資してこなかったことにも問題があるそうだ。
しばらくは、ジェネリック医薬品の品不足が続くらしい。対策は病気にならないことかな。
天の声「病気になりたくてなる人はいない」