探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」から帰還して、一年が経った。JAXAは、研究の成果について、「来春には、隕石学の歴史を書き換える大発見を発表できる見通し」だと語った。
うわー、すごい。それにしても、研究成果について、こんな発表の仕方もあるのだなあ。悪いけれど、昔のSTAP細胞事件の時、理研がはしゃいで、大げさな発表・宣伝をしたのを思い出してしまった。
小惑星は、火星と木星の軌道の間にあって、太陽をめぐっている小天体である。
小惑星がどのようにして生まれたか。太陽系ができたときに、たくさん(10個から20個)の小天体が生まれた。そのいくつかが、合体して、惑星になった。その惑星同士がまた衝突して、壊れて小さな破片になり、小惑星がうまれた可能性があるそうだ。
一方、もとからある小さな天体が、合体せず、そのまま残っている可能性もある。
小惑星から持ち帰った物質を分析して、過去にすごい圧力がかかったたどうか調べると、起源についての知見が得られるという。いちど惑星になっていれば、高圧を経験しているはずだ。
水や生物関連の有機物質があるかどうかも、興味がある。もし見つかったら、生命の起源のヒントになる。アミノ酸や糖の仲間の物質の存在が期待されるけれど、私は、この二つが反応してできるメイラード反応の産物があるかもしれないと思う。生命の誕生に、メイラード反応がかかわっているというのが、私の勝手な想像だ。
来年の春の発表を楽しみに、待つことにしよう。