飛行機は、二酸化炭素排出を減らそうという時代には、そぐわない存在になってきた。飛行機で飛ぶのは恥だという考えが、ヨーロッパを中心に広まっているそうである。
先日行われた脱炭素の国際会議に、各國首脳が飛行機でやってきたというので、非難するデモがおきた。
スウェーデンの環境活動家のグレタさんは、一生飛行機には乗らないといっている。どんなに時間がかかっても、船で旅行するという。
何しろ、飛行機は、他の乗り物に比べ、けた違いの量の二酸化炭素を排出する。「飛行機は、いちばん地球の健康に悪い乗り物」だそうだ。
では、飛行機の二酸化炭素排出量を減らす手はあるのか?
電気で飛ぶ飛行機は、技術的に無理らしい。電池が重すぎる。
燃料を、植物由来のものにしたら、という考えもあるそうだ。しかし、いまのところは、植物油は大量には生産できていない。
航空業界は大変だ。コロナの影響で、収入減なのに、それに追い打ちをかけることになる。
「グレタさんは、なぜあんなにカリカリしているのか」という人がいる。しかし、二酸化炭素排出を止めないと、若い人たちは、年寄りよりも、長い間ひどい被害を受けることになる。まだ10代のグレタさんが、カリカリしているのも無理はないと、老人は理解する必要がある。
天の声「たしかにグレタさんは若い」