このごろ、「あたしンち」というアニメを見ている。けっこう面白い。
いままで、私がテレビで見たアニメといえば、サザエさんとちびまる子ちゃんぐらいだったが、あたしンちには、またちがう面白さ、可笑しさがある。私が知らなかっただけで、有名な作品らしい。
タチバナ家という、ふつうの家庭が舞台。主人公は、ミカンという、ちょっとドジな、高校生の女の子だが、実際の主人公はお母さんだ。東京の郊外の、5階建てのマンションに住んでいる。
お母さんは、ふつうの専業主婦だが、顔からして面白い。他の家族は、普通の顔なのに。何事にもおおざっぱだが、すごく働き者。
お父さんは、無口で、地味。お母さんは、お父さんに敬意を払い、世話を焼く。昭和の家庭みたいだ。そこが、私には、なつかしく、心地よい。
「どこにでもある家庭で、身の回りでおきる出来事こそ、面白い」というのが、作者けらえいこさんの主張だという。「身の回りの面白い出来事の方が、宇宙を舞台にしたSFや、せつない悲恋よりも、ドラマチック」。
私には、どっちの方がドラマチックかわからないが、つくりすぎてないから、見ていて心地いいのかなと思う。宇宙を舞台とするSF のようにドラマは、見ていて疲れるし、すぐに飽きる。
このアニメの絵もおもしろい。シュールというか、いろいろ省略されている。そんなところが、私には新鮮だ。
天の声「あんたのアニメ歴は貧弱だ」