先日、ラジオを聞いていたら、北欧に住んでいる方が、「サマータイムが終わって・・・」という話をされていた。そういえば、昔、日本でもサマータイムがあったなあ。
戦争に負けて、いろいろな文化、行事、習慣、システムが、欧米から我が国にやってきた。たとえば、PTA。それまでは父兄会といっていた。それでは女性が抜けている。そこでPTAということになった。ピーテーエーと呼んだ。
サマータイムもその一つである。当時は、「サンマ―・タイム」といった。
サマータイムの目的は、夏は朝早くから明るいから、日照時間を有効に使おうということである。緯度の高い国では、いいことだろう。しかし、緯度の低い日本は、冬でも日照時間がたっぷりあるから、サマータイムは、なじまなかった。
私が覚えているのは、サザエさんの漫画だ。「今日から、サンマ―タイム、1時間、時計を早めなさいと先生がおっしゃった」と、学校から帰ったカツオが、茶の間の柱時計の針を進めた。次に、ワカメがやってきて、「先生が・・・」といって、時計の針を一時間動かした。さらに、お父さんが、「そうだ、一時間早めないと」とつぶやいて、針を動かした。こうして、3時間、早くなってしまった。アハハ。
戦後盛んになった行事に、クリスマスの催しがある。これはすっかり定着した。最近では、ハロウィーンを、大騒ぎするようになった。若者たちがはしゃいでいる。その後押しをしているのは、商業主義だ。サマータイムも大儲け出来たら、定着したかもしれない。