大谷翔平さんが、国民栄誉賞を辞退するとニュースで報じられた。「まだ早い」というのが辞退の理由だ。すっきりした理由だというので、また好感度が上がったらしい。
世のなかには、いろいろな賞がある。賞を欲しがる人は多い。でも、大抵の人には、縁がない。
昔、私にところに一通の手紙が来た。封筒には、菊まがいの紋章が印刷されていて、差出人は、○○協会と、書いてあった。
中を見ると、地味な仕事をして、がんばっている人に贈る「○○賞」を、私にくれるというのだ。泣けてくるゥ。
調べてみると、これは、一種のパーティー業者であった。「○○賞受賞パーティ」を開かせて、儲けるのだ。受賞すると、100万円以上のパーティーを開くのが、義務らしい。
私は、もちろん辞退した。「賞」を辞退したのだ!
パンフレットには、「○○賞受賞記念」と書かれた大きな横断幕を前に、満面の笑みを浮かべた受賞者の写真が載っていた。受賞された方は結構いるらしい。
なんだか、人の弱みに付け込んだ、詐欺の一種にも思える。でも、これで幸せな気分になれるなら、いいことかもしれない。人を喜ばせる、サービス業の一種か。
凡人でも、賞は欲しいのだ。人間、欲張りだ。
天の声「凡人は賞をほしがるな」