フレイルという言葉を、よく聞くようになった。フレイルは、自立して生活できる人と寝たきり老人の中間の状態を指す言葉だそうである。
体重の減少、疲労感、筋力低下、歩行速度の低下、身体活動量低下のうち、3項目が当てはまると、フレイルだという。1個か2個当てはまるときは、プレフレイルの状態という。
よく似た概念の言葉に、腎虚がある。これは、漢方医学の言葉だ。腎というのは、精気の貯蔵場所である。腎気、すなわち腎の精気が欠乏すると、腎虚になる。下腹部の異常感、足腰の脱力感、膀胱の機能低下、目のかすみなどの症状があらわれる。
西洋医学では、フレイルを一発でなおす薬などは、聞いたことがない。しかし、漢方医学では、腎虚の治療薬がいろいろある。漢方の先生によると、フレイルや腎虚は、漢方が得意とする分野なのだそうだ。
たとえば、八味地黄丸という漢方薬がある。疲れやすくて、手足が冷えやすく、痛かったりしびれたり、排尿に異常があるなどの場合に飲む薬である。かすみ目、疲れ目にも効果があるという。
実は、最近、私はこの薬を飲んだ。足腰が痛く、冷えやすく、尿の出も悪い。目も疲れる。そんな日に、ラジオでこの薬のコマーシャルを聞いた。私の症状にぴったり。すぐに薬局に行って買ってしまった。
3週間飲んだ。結果は・・・目覚ましい効果はない。
考えてみると、今までに私は何度か漢方薬を飲んだ。専門の漢方の先生の指導で飲んだこともある。しかし、まだ、効いたことがない。それでも、ついつい高い薬を、買って飲んでしまう。
あれ、この話、前にこのブログに書いたような気がする。
天の声「学習しないな」