介護士という名称が本当に正しいのかどうか、私は不勉強で知らない。老人ホーム「ポムポム川の辺」で、入居者の世話をしてくれる、オレンジ色のユニフォームを着たお姉さん、おばさんのことである。
介護士さんは忙しい。入居者の食事の世話、入浴の世話、外出のチェック、一日何回かの見回り、掃除・・・それも廊下や風呂やエレベーターまで、床も手すりも、ピカピカにしてくれている。
私のようにあまり手のかからない人(自分じゃそう思っている)もいるが、車いすの人、寝たきりの人もいる。要介護の人たちには、朝一番に様子を見に行くようだ。
もちろん交代制だが、24時間誰かいる。365日…正月元旦も誰かが勤務していた。これで、給料はあんまり高くないと聞いている。もっと優遇してほしい。
私が感心したのは、みんなが入居者全員の顔と名前をおぼえていることだ。相当努力しないと覚えられないだろう。みんな似たような、じいさん、ばあさんだから、大変だ。
私は長く大学の教員をしていたが、学生さんの顔や名前を覚えようと努力したことはなかった。反省。
彼女らは、入居者からモノを受け取らない。あるおばあさんが、親切にしてくれた介護士さんにお菓子をあげようとしたら、断られた。「受け取れません。そんなことしたらクビになります。」
どこかの国の政治家さんたち、彼女らを見習ってください。