ノーベル賞ウイークが近づいてきた。医学・生理学賞を皮切りに、物理学賞、化学賞などの受賞者が発表される。
大昔、私が中学生の頃、湯川秀樹博士が、日本人で初めて、ノーベル賞を受賞した。敗戦で、みんなしょんぼりしていた時だったから、すごく盛り上がった。次にもらったのは、朝永振一郎博士だった。お二人は、大学の同級生というからすごい。
日本人は、ノーベル賞受賞に対して、ちょっとさわぎ過ぎるようである。アメリカではこれほどの騒ぎにならないそうだ。日本人の受賞者にくらべて、アメリカ人受賞者の数がずっと多いからかもしれないけれど。
ある、アメリカのノーベル賞受賞者の先生が、日本に来られて、歓迎の宴席に出たことがある。ある人が、「ノーベル賞をもらって、生活が変わりましたか?」と尋ねたところ、その先生は「特にない。大学が駐車場を、ちょっと良い場所に変えてくれたぐらいだ」と答えた。
その席で、主催者の先生が、酔っぱらって、「あんたはノーベル賞、私はノーメル賞」と大声で言った。ゲストはキョトン。あれはよくない。
ノーベル賞のもらい方を本に書いた人がいる。いろいろな戦略があるというのだ。たとえば、ノーベル賞をもらった先生の研究室に留学するとか、王室にコネがあるといいとか・・・
この本を学生に紹介したら、一人の学生が「これを書いた人は、ノーベル賞をもらったのですか」と質問した。痛いところをついてきたなあ。
天の声「ハハハ」