戦争が終わってまもなく、メニューインが日本にやってきた。メニューインは、有名なアメリカのバイオリニスト。世界的なバイオリニストが来日するというので、大きな話題になった。
メニューインの演奏会が開かれた。演奏会に出席した当時の首相の吉田茂さんは、感想を聞かれ次のように答えたと新聞が報じた。「大変結構なピアノの演奏を聴かせていただきました」
バイオリンの演奏が、期待していたほどではなかったということらしい。吉田茂さんは、当時ワンマン宰相とよばれ、辛辣な皮肉を言うので知られていたが、すごいことを言ったものだ。今の菅首相では、とてもこんな事は言えない。もし言ったら、ネットなどで、袋叩きにあってしまう。
私が、中学生(あるいは高校生)のころ、学校に鰐淵晴子さんが、お母さんに連れられてやってきて、バイオリンを演奏してくれた。まだ、幼かったと思う。とても可愛かった。お母さんは、オーストリア人で、学校の英語の先生に英語で話しかけた。先生がどぎまぎしていたのが面白かった。
ユーチューブでクラシック音楽をいろいろ聴いているとき、ヒラリー・ハーンという、若いバイオリニストの演奏に出会った。とても素敵であった。本当の年齢は知らないけれど。
息子のお嫁さんは、趣味でバイオリンを習っている。ずいぶん上手になったと、息子が言う。いちど聴かせてほしい。コロナが収まらないとだめだなあ。
天の声「花束を用意しなさい」