「看板に偽りあり?」」というのは、このブログのことである。タイトルを「コラーゲン博士の老人ホーム日記」と付けたのだが、まず、老人ホームという言い方が怪しい。
 「お父さんが入っているのは、老人ホームではないよ」と息子だ言い出した。「だって、看板には、老人ホームなんて書いてない。自立した人も入れる住宅と書いてある」
 ちょっと調べてみると、老人ホームといってしまうのは、不十分、不正確なようだ。老人ホームは、老人福祉法という法律できめられていて、いくつか種類がある。地方公共団体や社会福祉法人が設置する養護老人ホームや特別養護老人ホームなどなどがあり、さらに、私の入っている民間の有料老人ホームというのが、分類の最後に載っている。
 民間の有料老人ホームにも種類がある。私が入っているのは、「サービス付き高齢者住宅」というのだそうだ。略して「サ高住」という。「さこうじゅう」なんて、孫悟空の仲間の「沙悟浄(さごじょう)」を連想させる。 
 コラーゲン博士と名乗ってしまったが、これもちょっとまずい。インターネットで調べると、「コラーゲン博士」がたくさんでてくる。現役の研究者もいる。商売上から名乗っているらしい人もいる。今更、私が入り込む余地はなさそうである。
 「元コラーゲン研究者のサービス付き高齢者住宅入居にかかわるエッセイ」が、正しい言い方だと思うけれど、長すぎる。やっぱり、今のままでいくしかないなあ。
 おまけに「85歳が書いている」ブログというのを売り物にしたが、誕生日が来てしまった。見出しを、「86歳」と訂正したいが、どうやればよいのかわからない。
 85歳になった時は、「ああ、四捨五入すれば90歳か」と、感慨深かった。85歳と86歳では、何の違いもない。気分は全然かわらない。
 天の声「ノーコメント」

投稿者

コラーゲン博士

85歳の老人ホーム入居者 若いころは大学でコラーゲンの研究を行っていた

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