ポムポム武蔵野への入居が決まったので、その準備をはじめた。これが本当に大変だった。
私は85年生きてきて、いろいろつらいこと、大変なことがあったが、大変さの程度で今度の引っ越しは、5位以内に入ると思う。
それはひとえに私もかみさんも歳を取ってしまって、物事を処理す能力がガタ落ちしてしまったせいだろう。もっと若ければずっと楽だったと思うけれど、若くてピンピンしていれば、老人ホームに入る必要はないよね。
ホームからは「ポムポム武蔵野 入居の準備物」という書類をもらった。部屋には温水便座付きトイレ、洗面台、クローゼット、エアコン、ミニキッチンがついているだけなので、ベッド、テーブル,椅子などの家具や冷蔵庫、電子レンジなどの電化製品が必要である。しかし部屋が狭いので、自宅のものをそのまま持っていくわけにはいかない。向こうで買うしかない。それは自分たちではできないので、息子たちに頼むしかない。
収納スペースはすごく小さいので持ちこめる物も限られる。かみさんは・・・女性はみんなそうかもしれないけれど、衣類や食器など山ほど持っている。「全部は持っていけない。大部分は捨てないと」と説得した。息子たちも「お母さん、捨てるものを選ぶのではなく、持っていくものを選ぶんだよ」といった。しかし、かみさんはやっぱり、「捨てていいもの」をえらびはじめた。捨ててもいいものなんて、そんなにはない。だから持っていく荷物はすごい量になってしまう。
助けてくれ!