かみさんは宝塚歌劇が大好きである。この頃は行かなくなったけれど、ちょっと前までは、よく観劇に出かけていた。ひいきの組が、東京公演になると、もう大変。千秋楽になると、さらに大変。スターの引退となると、もう大騒ぎで、帰宅は午前様となることもしばしば。
息子が小さかったころ、タカラヅカと言えないで、タカヅルカといった。子供は、面白い言い換えをするものだ。森永をモリガナといい、お子様ランチのことを、オサコラマンチといったりした。
私は、宝塚歌劇を見たことがない。興味もなかった。見てもいないのに、キンキンキラキラした舞台や衣装は、趣味がよくないと思っていた。
ニューヨークに留学していたころ、日本の映画ばかり上映する映画館があって、たびたび見に行った。そのとき、八千草薫さん出演の映画を見た。それから新珠三千代さんの出演する映画も見た。なんという映画か、題名も筋書きも忘れてしまったけれど、お二人どちらも、すごく素敵な女性に見えた。
素敵な女性に見えたというのは、ちょっとへんな言い方だが、ふだん、アメリカ人の女性ばかり見ているので、格別に素晴しく見えたということである。アメリカ人の女性といえば、少女の頃は可愛いけれど、すぐに太ってきて、ひげが生えてきたりする。見た目だけでなく、気が強く、威張っていて、こわい。日本の女性は、たいてい、いつまでも、ほっそりして、繊細で、可憐である・・・これって、不適切な発言だな。でも、日本人の女性をホメているので、大目に見てほしい。
それで、言いたかったのは、八千草さんも、新珠さんも、宝塚出身であることだ。あのキンキンキラキラした宝塚歌劇を卒業して、素晴しい女優さんになった。
宝塚出身で、活躍した人、活躍している人は、他にも大勢いる。本当にたくさんいる。宝塚歌劇には、優れた教育機関、養成機関としての一面もあるのだ。
大学などが研究者の育成をするときに、参考にすべき点、見習うべき点があるのではないか。調査に行ってはどうか。
それにしても、今日は、不適切な発言をしてしまった。
天の声「反省しなさい」