ラジオを聞いていたら、若い 女性がなにかのライブ・コンサートに参加して、感激のあまり鳥肌が立ったと言っていた。私はへえ?と思った。というには、鳥肌が立つという表現は、あまりいい意味に使わないと思っていたからだ。
辞書をひくと、鳥肌が立つとは、寒さや恐怖のために、皮膚に鳥の毛をむしったようなぶつぶつができる現象のことで、本来的にはいい意味には使わないが、近年は「あまりの嬉しさに鳥肌が立つ」などといい意味にも使われると書てあった。そうなんだ。
ほんとうの鳥肌、つまりニワトリの毛をむしった皮膚は、確かに大きなぶつぶつがたくさんある。あれが怖くて、鳥肉を食べられないという人もいる。私の知り合いにもいた。
でも、その人はオーストリッチ(駝鳥)の皮製品を持っていた。オーストリッチの皮には、ニワトリよりも、もっと大きなぶつぶつがある。それでも、気持ちが悪くはないらしい。勝手なものだなあ。
天の声「そんなことは人の勝手だ」