この間ラジオを聞いていたら、フランスのストラスブールで、フォアグラを食べることに動物愛護団体が反対して騒ぎになっていると報じていた。
フォアグラは、ガチョウやカモに強制的にえさを与えて、肥大化させた肝臓である。キャビアやトリュフと共に、フランス料理の高級な食材とされている。ストラスブールは主産地の一つだ。
「強制的にえさを食べさせる」というところが、動物愛護団体の人には虐待と映るのだろう。虐待とは関係なく、私はフォアグラは好きでない。しつこすぎる。
ブロイラーとして知られているニワトリ肉も、虐待に近い飼育方法で生産されているように思う。去勢され、運動も制限され、ただエサを食べて太らされるだけの一生だ。8から10週間で、出荷されるという。ブロイラーは、あまりおいしくない。
食べ方に問題があるものもある。たとえば、シラウオの踊り食い。生きたまま食べる。伊勢エビやアワビなどを生きたまま焼いて食べる料理もある。残酷に思える。しかし、これらは伝統のある食文化でもある。動物愛護との兼ね合いがむずかしい。
動物には気の毒だけれど、あまり深く考えずに、おいしくいただく方がいいとも思うけれど、人間サマの勝手な考えかも知れない。
そのうち、培養した細胞から作った料理しか、食べられない時代が来るのかなあ。