私は電話が嫌いというか苦手だ。だからスマホなどの電話を持っていない。どうしても電話をかける必要がある時は、かみさんの電話を借りる。かみさんの電話は、いわゆるガラケーだ。
そうしたら、このガラケーのサービスを近く終了するという通告のメールが入った。「パソコンのウインドーズ10に続いて、ガラケーよ、お前もか」という心境だ。
大昔、私が子供のころは家に電話がなかった。たいていの家にはなかった。近所の電話のある家の電話を使わせてもらう。学校などには、連絡先に「呼び出し電話」として、その番号を書いた。近所と仲良く暮らしていかなければならない時代だった。
電話が嫌いといえば、アメリカに留学していた時は、電話は恐怖だった。英語がわからない。面と向かっての会話では、相手はこちらの英語がおぼつかないと知れば、ゆっくりしゃべってくれる。でも、電話では容赦がない。
ところが、かみさんは英語が下手なくせに、電話が鳴るとパッと受話器を取った。
女はすげえと思った。
天の声「性差別の発言だ」