関東と関西では、いろいろなことに違いがある。たとえば、餅は関東では四角いが、関西では丸い。
関東と関西の境界はどこにあるのかという記事をネットで見つけた。関東と関西の境目だと称する場所が、二つあるそうだ。
一つは、岐阜県の関市。関より東は関東、西は関西だという。上手いことを言うなあ。体重がみんな同じだと仮定して、日本人の分布の様子から人口の重心を推定すると、この関市のあたりにあるのが根拠だ。
もう一つはやはり岐阜県の関ケ原。ここは天下分け目の戦いのあった場所だ。境界の場所らしく、うどん店にはカツオだしとコンブだしの両方が用意されているし、和菓子店では四角い餅と丸い餅の両方を売っているそうだ。
でも、ある識者によると、関東と関西の境界は、事例によって違う。いちいち問題にするのは愚かだということである。
大平洋戦争に負けて、日本はアメリカの占領下になった。しかし、ソ連(ロシア)とアメリカによって、二つに分割、統治される可能性もあった。もしもそうなっていたら、日本はどうなっただろうか。朝鮮半島のようになっていたにちがいない。そうなっていたら、関東と関西の境界を暢気に議論することなどありえない。
何とか一つの日本でよかった。よかった。