長野県中野市で凄惨な事件が起きた。猟銃を持った男が発砲などして、4人の方が亡くなった。男は中野市議会の議長の息子とのことだ。
中野市は千曲川右岸と志賀高原や草津温泉の結ぶ交通の要所。そして、唱歌「ふるさと(故郷)」の作詞者、高野辰之さんの出身地である。
「ふるさと」は「兎追いしかの山、小鮒釣りしかの川」のあの曲である。日本中のみんなに愛されている歌だ。中野市は日本のふるさとの原風景の場所である。
私は東京生まれの東京育ち。小石川の「借家」で、中学生ぐらいまで暮らしていた。したがって、いわゆるふるさとがない。青い山や清い川とは無縁の場所で生きてきた。大人になってから、何かのついでに昔住んでいた場所を訪れてみたことがあるが、すっかり変わってしまって、家は無くマンションが建っていた。
ふるさとが変わってしまうのは淋しい。東京では無理だが、せめて中野市にはふるさとの原風景がいつまでも残って欲しい。